夫婦二人暮らしのガス代(使用量)はどこまで節約できるのか!? 二人で都市ガス使用量20m3を目標にした節約方法をまとめました。
※計算はおおよその試算で実際とは異なります。
【夫婦二人暮らし】都市ガス代の使用量内訳
■ガス代はガス会社によって設定料金や契約プランが異なるので使用量を目安にします。
2016年~/ガス使用量内訳(我が家の場合)
都市ガス(使用量) | |||||
2016年 | 2017年 | 2018年 | |||
立米 | 立米 | 前年差 | 立米 | 前年差 | |
1月 | 41 | 28 | -13 | 27 | -1 |
2月 | 42 | 37 | -5 | 30 | -7 |
3月 | 48 | 26 | -22 | 29 | 3 |
4月 | 42 | 30 | -12 | 27 | -3 |
5月 | 25 | 21 | -4 | 19 | -2 |
6月 | 21 | 13 | -8 | 14 | 1 |
7月 | 17 | 13 | -4 | 12 | -1 |
8月 | 16 | 12 | -4 | 9 | -3 |
9月 | 14 | 12 | -2 | 10 | -2 |
10月 | 17 | 14 | -3 | 13 | -1 |
11月 | 17 | 19 | 2 | 15 | -4 |
12月 | 25 | 20 | -5 | 20 | 0 |
平均 | 27 | 20 | -6.7 | 19 | -1.7 |
合計 | 325 | 245 | -80 | 225 | -20 |
ガス代節約
ガス代を2017年1月頃から節約し始めました。 東京ガスのデータから、標準家庭におけるガス使用量は1ヶ月あたり30~35m3位なので、 二人暮らしでは年間の月平均25m3前後が一般的なガス使用量と想定し、 我が家では20m3を目指してみました。 2017年~2018年は横ばいで、これ以上の節約が難しい。
出典:https://support.tokyo-gas.co.jp/faq/show/1787?category_id=397&site_domain=open 東京ガス「一般家庭での平均使用量」
ガス代の平均
総務省統計局データ2018年「第3-1表 世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出」は、年間平均で月4,400円程度のガス代となっています。 ガス料金はガス会社やガス種類(都市ガス/プロパンガス)、ガス器具、 気候・水温などの環境の差があるので、割高な家庭もあるでしょう。
出典:https://www.e-stat.go.jp/ 担当機関:総務省/担当課室:統計局統計調査部消費統計課:2019-02-08.
【夫婦二人暮らし】ガス使用量2年比較

何でガス使用量を節約したのか?
- 食器をお湯で洗うのを止めて節約
- お風呂のシャワー流しっ放しを控えて節約
- 調理のガス火を中火以下にして節約
毎月同じ様な使い方でも、冬は気温や水温が低くなるのでガス代が高くなる。
【夫婦二人暮らし】ガス代の計算
ガス代の大半はお風呂の湯沸しです。湯量・温度の差をおおまかに計算します。
例)都市ガス料金/東京ガス
- 都市ガス代=基本料金+従量料金(単位料金×ガス使用量)
■東京ガス(一般料金・東京地区等)の場合
- 20m3をこえ80m3まで、基本料金1036.80円/月、基準単位料金128.08円/m3
- 年間平均で1ヶ月あたり21m3の使用量、1m3=180円のガス代と仮定
- (基本料金1036.80円+(基準単位料金128.08円×21立米))÷21立米=180円/1立米当り
※基準単位料金は原料費調整による調整額は含まず ※実際の計算方法とは異なるが、使用金額が分かり易いように基本料金を含めて試算
出典:https://home.tokyo-gas.co.jp/gas/ryokin/ippan/index.html 東京ガス「ガス料金の計算方法」2019年7月時点
お風呂のガス代(給湯式)
ガス代の計算式
- 給湯ガス代=湯量(L)×上昇温度(℃)÷(ガス熱量(kcal)×給湯器の熱効率(%))×ガス代単価(円)
- ガス代計算の前提
- 平均最低水温15℃
- 都市ガス(13A)の発熱量45MJ/m3(10,750kcal/m3)
- 水1Lを1℃上昇させるのに必要な熱量1kcal
- 給湯器の熱効率80%
- 1立米(m3)=180円
お風呂の湯温1℃差の違い
【夫婦二人暮らし】お風呂のガス代目安(1m3= | |||||
40℃/日 | 41℃/日 | 40℃/月 | 41℃/月 | 1℃差額/30日 | |
200L | 105円 | 109円 | 3,140円 | 3,265円 | -125円 |
150L | 78円 | 82円 | 2,355円 | 2,449円 | -94円 |
50L差額 | 27円 | 27円 | 785円 | 816円 |
- 15℃の水を40℃にして200L溜めると、1日あたり約105円ガス代が掛かる
- お湯の温度が1℃上がると、月あたり約125円ガス代が上がる
- お湯の量が50L増えるだけで、月あたり約800円ガス代が上がる
1m3=180円とした場合、お風呂の湯沸しに1ヶ月あたり約3,100円のガス代が掛かります。 夫婦二人暮らしのガス代が月4,400円とすると、70%はお風呂の湯沸しです。
シャワーのガス代(給湯式)
シャワーの時間が長いと思った以上にガス代が掛かります。 お風呂の湯沸しと同条件で、10L/1分間の水量を使う場合の計算をします。
- 例)10L×25℃上昇÷(10,750kcal/m3×80%)×180=ガス代5.2円
- 1分間シャワーのガス代:5.2円
- 10分×30日=1,560円
- 20分×30日=3,120円
夫婦二人暮らしだと1人10分で済んだとしても、1ヶ月あたり約3,120円掛かります。 お風呂200L溜めて、さらにシャワーを1日10分使うと入浴ガス代だけで月4,660円くらいです。
食器洗いのガス代(給湯式)
食器洗いの水温が20℃までは水洗い出来るとして、 東京都水道局の「平成28年度の水道水の水温(都庁付近)データ」から、 最低水温20℃以下は10月~5月の間で、平均すると約11℃なので、 水温を9℃上げるガス代を計算します。
出典:https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/suigen/topic/03_kako_h28.html 東京都水道局「水道水の水温」
- 食器洗い水量:月1,440Lの使用(2.5L/1分)
- 朝食315L21回×(10L/4分+5L)
- 昼食225L9回×(20L/8分+5L)
- 夕食900L30回×(25L/10分+5L)
(+5Lは浸け置き用の水量)
■1ヶ月あたり合計1,440Lの水を食器洗いで使用すると想定
- 例)1,440L×9℃上昇÷(10,750kcal/m3×80%)×180=ガス代271円
計算上は寒い時期での食器洗いのガス代は、月平均271円ですが、 最低水温は11℃より低いので、実際にはガス代が高くなる場合もあります。 また温度調節の無い給湯器の場合は、9℃だけ水温を上げるのは難しいでしょう。
お風呂の湯温と同じ40℃程度なら?
- お風呂200L×30日=6,000L
- (ガス代:3,100円)
- 食器洗い48L×30日=1,440L
- (ガス代:744円)
ちなみに、我が家で2月の食器洗いにガス給湯器を使うと、 1月にゴム手袋を使って水洗いをした時とのガス代差額は1,000円程度となりました。
水量が増えると?
東京都水道局「用途別使用量の目安」では、食器洗い5分の流しっ放しで60Lが使用目安なので、 1分間あたりの水量は上記例(2.5L/1分間)の約5倍です。 食器洗いの使用水量が多いと、さらにガス代が上がるでしょう。 ガス料金よりも電気料金の方が安い場合は、電気ポットと洗い桶を使うと節約になります。
出典:https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kurashi/shiyou/jouzu.html 東京都水道局「用途別使用量の目安」
料理のガス代(ガスコンロ)
ガス代計算式
- コンロのガス代=コンロ出力(kW)×3.6(MJ/h)×時間(h)÷発熱量45(MJ/m3)×ガス料金(円/m3)
- ガスコンロの前提
- 大コンロ4.20kW
- 中コンロ2.95kW
- 小コンロ1.30kW
- 都市ガス(13A)の発熱量45MJ/m3(10,750kcal/m3)
- 1kW=3.6MJ/h
ガス火調理:1日30分(0.5時間)として
- 大:4.20kW×3.6(MJ/h)×0.5時間(h)÷45(MJ/m3)×180(円/m3)=30円
- 中:2.95kW×3.6(MJ/h)×0.5時間(h)÷45(MJ/m3)×180(円/m3)=21円
- 小:1.30kW×3.6(MJ/h)×0.5時間(h)÷45(MJ/m3)×180(円/m3)=9円
大コンロと中コンロの2口を、15分ずつ使用して調理。
- 約1ヶ月あたり:771円の調理ガス代
- 大:15.1円×30日=453円
- 中:10.6円×30日=318円
ガス代まとめ
節約したガス使用量(平均的な気候の概算)
仮定)月3,759円(180円/m3の場合)
- 節約したガス使用量:約3,759円/月平均
- 湯船13%:491円
- 月938L(月125L×7.5回)
- シャワー63%:2,355円
- 月4,500L(日150L/15分)
- 食器洗い4%:141円
- 月750L(日25L/10分)
- 調理21%:772円
- 月15h(月0.5h×30回)
20m3をこえ80m3まで、基本料金1036.80円/月、基準単位料金128.08円/m3 年間平均で1ヶ月あたり21m3の使用量、1m3=180円のガス代と仮定
※基準単位料金は原料費調整による調整額は含まず ※実際の計算方法とは異なるが、使用金額が分かり易いように基本料金を含めて試算
- 湯船25℃上昇:約3ヶ月間(気温は無視)
- 食器洗い9℃上昇:約8ヶ月間(〃)
上記の水温やガス給湯器の条件で試算すると、計算上はこれ位の使用量ということになる。 ガス使用量を21m3に抑えようとすると、毎日の湯船は難しく、食器洗いも高温の湯は使えない。 なお、東京ガスは全国でも比較的料金が安いので好条件でしょう。
※ガス料金はガス会社や種類(都市ガス・プロパンガス)等によって設定料金や契約プランが異なります。 ※また、ご使用のガス機器・環境などによって差があります。
ガス代の節約方法
【夫婦二人暮らし】ガス代節約8ポイント(年間平均:月20m3目標)
- 基本的にお風呂はシャワーのみで、洗う時はお湯を止める(※)
- 湯船に入る際は身体を洗う湯量で溜める(※)
- 暑い時期はお風呂の温度を下げる
- お風呂は追い炊きをしない(※)
- 食器洗いは水洗いをする(※)
- 調理はなるべく中火以下で行う(※)
- 鍋底の水滴は拭いておく
- ガス火の使用時間を極力減らす
(※)を気をつけると、使用量を約20m3に出来ました。
ガス代の節約コツ
※節約額は基準単位料金(仮定128.08円)で試算
基本的にお風呂はシャワーのみで、洗う時はお湯を止める(※)
シャワーの場合は洗い流す時以外のお湯を止めると最大限にガス代を節約できます。
- シャワー:1人10分→8分に節約
- シャワー4分×30日=月444円節約
湯船に入る場合は身体を洗う湯量で溜める(※)
湯船のお湯で身体を洗うと最低限の湯量で済むのでガス代の節約になります。
- お風呂の湯量を節約してシャワーも止める
- お風呂50L×30日=月558円節約
- シャワー無し10分×30日=月1,110円節約
暑い時期はお風呂の温度を下げる
必要以上に熱いお湯は無駄なガス代が掛かります。夏だけでも温度を下げて節約します。
- お風呂の湯温:1℃下げて節約
- 湯量150L×30日=月66円節約
お風呂は間を空けずに入り、追い炊きをしない(※)
夫婦二人暮らしで続けて入浴すると追い炊きの必要が無く、ガス代の節約になります。
- 追い炊き湯:20L/60℃を節約
- 湯量20L×30日=月402円節約
食器洗いはゴム手袋を使って水洗いをする(※)
食器を水洗いすればガス代の節約になります。寒い時期はゴム手袋を使います。
- お湯:1,440L/30℃を節約
- 湯量1,440L×1ヶ月=月322円節約
調理はなるべく中火以下で行う(※)
必要以上の火力は無駄なガス代が掛かります。中火程度で調理出来る場合は節約します。
鍋底の水滴は拭いておく
鍋底に水滴が付いていると無駄なガス代が掛かります。拭くだけで節約になります。
ガス火の使用時間を極力減らす
調理方法の中で煮物は時間が掛かり、揚げ物は火力も必要です。 焼くのが一番ガス代の節約になります。
- ガス火:5分を節約
- 時間5分×30日=月76円節約
- 鍋蓋や落し蓋を使って熱が逃げないようにする
- 余熱も使って調理する
- 茹で野菜はレンジを使った方が安い場合もある
- 湯沸しは電気ケトルの方が安い場合もある
【夫婦二人暮らし】ガス代を節約するとお風呂に入れなくなる
調理と食器洗いのガス代は節約しても効果が少なく、 ガス代の大部分を占めるお風呂の湯沸しは節約するのが難しいです。 せいぜい風呂蓋を使ったり、追い炊きをしないようにタイミングを工夫する等ですが、 入浴する回数を節約するのは身体に良くありません。 お風呂は身体の回復の為にお湯をたっぷり使いたいです。