30歳貯金なし子供2人:夫の年収300万で家やめた方がいい

夫の年収300万円2人の子育てをしながら2800万円の家(一戸建て)を買うのは大変? 30歳貯金なしで住宅ローンに苦しみながら子育てする覚悟はありますか!?

30歳貯金なし子供2人:夫の年収300万で家やめた方がいい

※計算はおおよその試算で実際とは異なります。

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年収300万円:30歳で貯金がないのは致命的

転職を繰り返したり、ブランクがあると30歳で年収300万円・貯金なしも珍しくないですが、 現実は厳しい。家を買えば生活費や学費を節約しても2人の子育ては中卒でも難しい。 そういう意味で致命的と言えます。 年収300万円では子供の将来と引換に家を購入することになるでしょう。

30代で年収300万円の男性は珍しくない

■平均年収なんて当てにならない

30歳で年収300万円・40歳で400万円としても不思議はない。(昇給率33.3%/10年) 1年で3.3%の昇給率は割と一般的。(月0.8万円)

給与収入(社会保険料・税引き前)の平均

■国税庁統計情報「平成29年度:民間給与実態統計調査結果」

年齢別平均給与(年収・月収)
年齢 年収 月収 年収 月収
(歳) (万円) (万円) (万円) (万円)
19以下 155 12.9 111 9.3
20~24 279 23.3 243 20.3
25~29 393 32.8 318 26.5
30~34 461 38.4 315 26.3
35~39 517 43.1 313 26.1
40~44 569 47.4 308 25.7
45~49 630 52.5 310 25.8
50~54 677 56.4 302 25.2
55~59 669 55.8 298 24.8
60~64 508 42.3 232 19.3
65~69 393 32.8 203 16.9
70以上 353 29.4 208 17.3
全体平均 532 44.3 287 23.9

https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2017/pdf/000.pdf 出典:平成29年分.民間給与実態統計調査-調査結果報告-平成30年9月.国税庁長官官房企画課 19P:〔年齢階層別の平均給与〕(第14図)年齢階層別の平均給与を加工 2018年12月29日アクセス.

あくまで平均なので、目安にご参考ください。

35歳までに貯金出来るか?

家を買うのに貯金(自己資金)がないのは大変厳しい

まず、一般的な家の購入には税金・仲介手数料・ローン諸費用等が 別途200万円程度(又はそれ以上)は掛かり、ローンで支払えないものには貯金が必要です。 また、住宅ローンが物件価格の80~90%程度までしか借入れ出来ない場合は頭金が必要です。

30歳なら34歳まで5年は貯金できますが、35歳で貯金が無いと30代が貯金生活で終わります。 貯金スタート年齢が遅くなる程に資金調達が苦しくなります。

20代前半なら夫婦で協力して堅実に貯金し、計画的に収入アップと節約をすればいい。

!子供2人:世帯年収600万・35歳で家の頭金700万貯金する節約内訳

年収300万円で子育てしながら貯金は難しい

■夫の給与収入+児童手当の試算

出産から5年間の生活費2パターン試算

2019年2月現在

【夫婦+子供2人】出産~5年平均/月の収支(仮定)
夫の年収 300万円
児童手当(5年平均) 22,000円
手取(配偶者控除含む) 22.4万円
家賃 -50,000円 -65,000円
テレビ受信料 -2,064円 -2,064円
通信(携帯) -6,000円 -9,000円
光熱(平均) -12,000円 -18,000円
食費 -30,000円 -38,000円
日用品 -1,500円 -2,500円
消耗品 -500円 -1,000円
交通 -1,000円 -3,000円
医療 -2,000円 -2,000円
ネット -4,000円 -5,000円
交際 -5,000円 -12,000円
衣服 -5,000円 -20,000円
美容 -5,000円 -15,000円
外食 0円 -16,000円
娯楽 0円 -2,000円
雑貨 -300円 -400円
旅行 0円 -7,000円
防災 -700円 -1,000円
家具家電 -5,000円 -5,000円
鞄/スーツ他 -6,000円 -6,000円
冠婚葬祭 -4,000円 -4,000円
生命保険 0円 -10,000円
帰省費等 0円 -5,000円
小計:夫婦生活費 -140,064円 -248,964円
子供2人(2歳差)の5年平均
食費 -16,000円
水道光熱費 -7,200円
日用品費 -9,600円
医療費 -4,000円
衣服費 -12,800円
美容・外食・旅行費 -3,000円
イベント費 -8,000円
家具家電 -2,500円
幼稚園(保育その他)
上の子4歳~(1年分)
-11,000円
小計:子供生活費 -74,100円
合計:生活費 -21.4万円 -32.3万円
車の維持費(最低限) -25,000円
貯金5年間(車所有) 貯金不可 貯金不可

(通勤費/税金/社会保険料は支払済みとする)

夫婦生活費の約14万円は苦しい生活費です。

!【夫婦二人暮らし】生活費10万の節約方法内訳

(生活費12.5万円+予備費1.5万円+車維持費なし)程度

約25万円でも、そんなに無駄遣いしていない生活費です。

!【夫婦二人暮らし】平均生活費25万!理想手取り40万以上!?

これでは生活するのがやっとで、全く貯金が出来ません。 年収300万円では計画的な工夫が必要です。

低収入だと、結婚費車両維持費子育てには無理がある

前提:給与 手取りは一般的な控除、雇用保険料(一般の事業)・健康保険料(協会けんぽ等)・厚生年金保険料を参考にした概算。 通勤費非課税は考慮しない。経年等による変動(増減)を考慮しない。他の収入は無しとする。 下記はおおまかな試算で実際とは異なります。その他支払い・条件等がある場合を予めご了承ください。

■20代で結婚費用と軽自動車代を貯める

2019年2月現在

【夫婦二人暮らし】月の収支(仮定・概算)
扶養有無 扶養なし 妻(パート)を扶養
参考年齢 25~29歳 30~34歳 25~29歳 30~34歳
年収 300万円 240万円 300万円 300万円 300万円 120万円 300万円 120万円
月収 25万円 20万円 25万円 25万円 25万円 10万円 25万円 10万円
月手取 19.7万円 16万円 19.7万円 19.7万円 20.2万円 9.6万円 20.2万円 9.6万円
手取合計 35.7万円 41.6万円※ 29.8万円 32万円※
夫婦生活 -14.1万円 -24.9万円 -14.1万円 -24.9万円 -14.1万円 -24.9万円 -14.1万円 -24.9万円
結婚費 -8.3万円×5年
(結婚式・家具他500万円)
結婚式済み -8.3万円×5年
(結婚式・家具他500万円)
結婚式済み
車両費 -3.3万円×20代で車両代200万円貯金・30歳~維持費&駐車場-2.5万円・車両貯金-2万円/月(12.5年1台)
子供費 30歳から24年間
6600万円/2人分
-7.4万円/月
生活費・学費含む
30歳から24年間
6600万円/2人分
-7.4万円/月
生活費・学費含む
老後費 54歳から10年間で貯金
月残金 9.9万円 -0.9万円 15.5万円 4.8万円 4万円 -6.8万円 6万円 -4.8万円
頭金5年 596万円 × 935万円 287万円 242万円 × 359万円 ×

(※30~34歳は児童手当含む)

子供2人を産み育てながら頭金の貯金をしようと思うと、20代から戦いが始まります。 いずれにしても25万円の生活費で頭金の貯金は難しい。 生活費を抑えて、20代のうちに夫婦が正社員並みの給与で共働きをして590万円を貯め、 結婚式車の購入を諦めるか、出産を後回しにして30歳からも貯金すれば、 諸費用200万円程度+頭金500万円=合計700万円の貯金を達成できるでしょう。

!結婚費用は結婚式だけじゃない!新婚生活いくら必要?

!車は生涯で何台買える?購入サイクル15年いくら必要?

しかし、この700万円は家を買う最低ラインの貯金です。将来必要な費用が他にもあります。 子供費が1人当たり3300万円が必要として、2人分を24年間で分割すると月23万円位です。 実際には、子供が高校生になる15歳~22歳(大学卒業)の約8年間に出費が集中します。 出産等で一時的に子供費の貯金が出来なくても、将来的には貯金額を上げていく必要があります。 子供費1人分は出産からだと大学卒業まで約23年しか貯金期間がありません。 夫の年収300万円では夫婦で生活するので精一杯です。

!子供1人:学費と教育費は大学まで最低1500万くらい必要

!子供1人:生活費は大学まで最低1600万くらいは必要

住宅購入の収支を比較

出産してからの収支

■夫35歳→住宅ローン完済60歳25年ローン

2019年2月現在

出産してからの収支を比較(仮定・概算)
項目 家を買う 賃貸
月の手取り(年収300万円程度・妻を扶養) 201,000円
児童手当(5年平均) 22,000円
子供2人(大学まで6600万円/24年) -229,000円
夫婦生活費(家賃・車を除く) -90,000円
車両300万円+維持2.5万円/月(12.5年1台) -45,000円
火災保険・地震保険 -4,000円
シロアリ予防 -5,000円
補修費の貯金 -10,000円
住宅ローン3000万円(25年固定・参考年利1.40%) -118,576円
家賃 -50,000円
残金(家の税金を含まなくても不足) -278,576円 -146,000円

目標の貯金額が貯まり、家を買う目処が立ってもその後の収支が肝心です。 生活費を切り詰めて、狭い賃貸生活で車を所有しなくても、夫の給料が上がらなければ赤字です。 (子供の学費を先に貯金しているので、手元に現金が残っている場合もあるが後々不足する) 家族旅行や習い事を多くしていると、学費以前に生活費すら足りなくなる。 夫の年収が300万円では妻が働くしか選択肢はありません。 つまり、家の購入は妻の職場復帰が決定してからでないと相当危険ということです。

↓夫の年収が40歳で400万円まで上がるとして

【2800万円の家を購入】夫婦の給与収入と子供費2人分・老後の貯金

前提:一般的な家 例)土地の購入金額1200万円(小規模住宅用地:土地面積100㎡) 例)建物の購入金額1600万円(住居用の新築木造2階建:建物床面積100㎡) インフレは起きないとする。 下記はおおまかな試算で実際とは異なります。その他支払い・条件等がある場合を予めご了承ください。

30歳で出産→35歳で家を購入→住宅ローン59歳まで

  1. 30歳(初産と同時)で軽自動車を購入済み
  2. 妻:30~34歳の間は育児期間で内職をする
  3. 妻:35歳で再就職(正社員
  4. 住宅ローン:物件価格100%・諸費用込みの借入とする
  5. 35歳迄の子供生活費1万円を節約(外食や娯楽を大幅カット)
  6. 夫婦生活費:35歳まで9万円(家購入まで)
  7. 夫婦生活費:54歳まで9万円(子供が卒業・住宅ローン完済まで)
  8. 夫婦生活費:55歳から9万円
  9. 例として、夫の給料は55~59歳で15%、60~64歳で40%下がる

2019年2月現在

最高世帯年収700万円で2800万円の家を購入(仮定・概算)
項目
【30~34歳(5年)】
平均年収(妻の社保扶養・配偶者の控除含む) 320万円 18万円
月の手取30~34歳(5年平均)※児童手当含む 25.4万円
生活費(夫婦9・子供6.4・家賃5・車維持費4.5)/月 -250,000円
30・32歳:出産費(出産一時金含む) 子供生活費に含む
貯金30~34歳(5年) 24万円
残金:24万円(諸費用等(借入から)・頭金0)=24万円
【2800万円の家】住宅ローン期間:35~59歳
住宅ローン借入額3000万円(25年固定・参考年利1.40%)
【35~54歳(20年)】
平均年収(夫は子の扶養控除含む) 393万円 300万円
月の手取35~54歳(20年平均)※児童手当/控除含む 46.7万円
夫婦生活費(家賃・車を除く) -90,000円
42.5歳:車両300万円+維持3万円/月(12.5年1台) -50,000円
住宅ローン返済(20年/25年) -118,576円
家の維持費等 -30,000円
子供費35~53歳(19年)・老後貯金53~54歳(1年) -178,424円
子供費総額(24年):4470万円・別途住宅ローン控除
【55~59歳(5年)】
平均年収 340万円 300万円
月の手取55~59歳(5年平均) 41.9万円
夫婦生活費(家賃・車を除く) -90,000円
55歳:車両300万円+維持2.5万円/月(12.5年1台) -45,000円
住宅ローン返済(5年/25年) -118,576円
家の維持費等 -25,000円
老後貯金55~59歳(5年) -140,424円
【60~64歳(5年)】
平均年収(妻の社保扶養・配偶者の控除含む) 204万円 120万円
月の手取60~64歳(5年平均)※年金含まず 23.6万円
夫婦生活費(家賃・車を除く) -90,000円
車両300万円+維持2.5万円/月(12.5年1台) -45,000円
家の維持費等 -24,000円
老後貯金60~64歳(5年) -77,000円
老後貯金(11年):1510万円

妻が育児中に内職したり、生涯を通して無理やり生活費を節約してもお金が足りません。

妻が正社員で復帰して、子育て時期に世帯年収が700万円程度あっても、 生活費・学費ともに不足しています。 子供の生活費・教育費は17年換算で1人/1480万円程度(住宅ローン控除含まず)ですが、 これでは中卒でもギリギリで、子供の人生には大きく不利になるでしょう。

■(中学2年から塾・私立大学)→塾なし・中卒に節約

2018年現在

子供1人(仮定・概算) 学校費/計 学費 習い事 給食 生活費 家具他 イベント 累計
0~3歳 自宅学習2年 12万円 12万円 158万円 12万円 22万円
幼稚園 私立3年 145万円 96万円 40万円 9万円 137万円 18万円 13万円 6歳517万円
小学校 公立6年 193万円 36万円 131万円 27万円 365万円 29万円 27万円 小卒1131万円
中学校 公立3年 166万円 40万円 90万円 36万円 241万円 12万円 16万円 中卒1567万円
高校 公立3年 171万円 83万円 52万円 36万円 277万円 15万円 22万円 高卒2053万円
大学 私立理系4年 809万円 680万円 48万円 81万円 389万円 56万円 大卒3307万円
節約前 節約内容 節約額
合計(学校費) (1497万円) 中卒 -980万円
中2~高3 468万円 塾なし -468万円
追加費 大学1人暮し 232万円 中卒 -232万円
生活費 0~22歳 1810万円 中卒 -759万円
節約前(教育/生活) (4007万円) 節約合計 -2440万円
節約後 1567万円

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_1.pdf 出典:平成28年度子供の学習費調査の公表について(報道発表資料)生涯学習政策局政策課調査統計企画室を加工 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2017/12/26/1399613_03.pdf 出典:国公私立大学の授業料等の推移を加工/2018年8月18日アクセス. http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2017/12/26/1399613_01.pdf 出典:平成28年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について

!子供1人:いくら必要?大学まで3000万円以上!?

!子供:塾はいくら必要?大学合格まで平均500万!費用内訳

!子供1人:学費と教育費は大学まで最低1500万くらい必要

!子供1人:生活費は大学まで最低1600万くらいは必要

世帯年収が700万円になる場合でも2人の子育て・学費、老後の貯金は難しい。

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35歳貯金なし・子供2人で賃貸にしたら学費どうなる?

賃貸・家賃を抑えて学費工面を優先する

54歳までの収支(子供5歳~22歳×大卒2人)

2019年2月現在

【賃貸生活】/(出産30歳)35~54歳の収支(仮定・概算)
項目 収支/月 収支/年
手取(年収:夫390万円/妻300万円程度) 452,000円 542万円
夫婦生活費(家賃・車を除く) -90,000円 -108万円
車両300万円+維持3万円/月(12.5年1台) -50,000円 -60万円
家賃100,000円(35~53歳の19年間) -100,000円 -120万円
家賃70,000円(54~54歳の1年間) -70,000円 -84万円
子供生活・学費(4834万円/35~53歳の19年間) -212,000円 -254万円
老後貯金(290万円/54~54歳の1年間) -242,000円 -290万円
合計:5124万円(子供生活・学費4834万円/老後貯金290万円)
(児童手当・子の扶養控除分を含まず)

控除や児童手当を含めると、子供1人当たり約2810万円(0~22歳通算)の養育費ですが、

!子供1人:いくら必要?大学まで3000万円以上!?

子供が優秀な場合でも、大卒まで1人当たり3700万円くらいは養育費が欲しい。 私立や大学で一人暮らしをする場合の費用はさらに必要でしょう。

高額な奨学金や学費の節約も必要ですが、生活費を切り詰めれば進学の希望はあります! また、夫婦共に健康なら55歳以降も老後の貯金が可能でしょう。 急に収入が減っても家賃を節約して調整出来るのも賃貸の魅力です。

家はギリギリの資金で買うものじゃない

■家の費用や所得税・保険料などが月に数千円上がるだけでも大違い

増額:月5,000円×12ヶ月×40年間=240万円

たった数千円でも、生涯にすると数百万円以上の差額になります。 家の所有には余力資金を用意しておかないと緊急時等にお金が不足します。 インフレが起きないとも限りません。

■生活費が月4万円上がると・・・

増額:月4万円×12ヶ月×家40年間=1920万円

家賃・車の維持費(車体代除く)・夫婦の生活費を合わせて20万円以下にするのが理想ですが、 夫婦二人暮らしで無駄遣いをしていなくても25万円程度の生活費は必要です。

!【夫婦二人暮らし】手取り25万では節約しないと生活費足りない

結論:家を買うなら収入がいる

■「一般的な家」の参考 出典:「マイホームを持ったとき1」(国税庁)を参考 https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/pdf/16.pdf(2019年1月10日アクセス確認)

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