3000万の家買ったら住宅ローン・子供2人・老後どうなる?

3000万円(一戸建て)を購入したら、子供2人老後はどうなる? 住宅ローンに苦しみながら生活する覚悟はありますか!?

3000万の家買ったら住宅ローン・子供2人・老後どうなる?

※計算はおおよその試算で実際とは異なります。

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一戸建て・マンション購入の必要性

夫婦二人暮らしや、暮らし始めて間もない段階での住宅購入は危険です。 生活がどの程度で落ち着くのか未知数な上に、マイホーム購入は恐らく一生に一度。 何かしらの援助があったり必要に迫られない限り、購入はおすすめ出来ません。

実際に暮らし始めたら、生活と部屋の間取りが合わない、転勤になった、転職したくなった、 子供の有無・人数など、特に若い時は気持ちや環境の変化が大きいです。 人生設計が大方見えてくる30代くらいの購入でも遅くはないでしょう。

どうしても自分の家が欲しい!

銀行からお金を借り、あくせく働いて利子を支払い、家の税金も納める。 それでも自分の家が必要な場合を、ざっくりと試算してみたいと思います。 あくまで試算ですので、参考程度にご覧ください。

1いくらの家(マンション)を買うのか?

まずは、いくらの家を購入するのか決めなければいけません。しかし決めると言っても、 土地、家のサイズ、構造(内容・外装)等により家の価格が異なりますが、 欲しい家がいくらでも、何年でローン完済できるかを試算しなければいけません。 子供が成長すれば出費が嵩みますが、定年退職する前にローンを完済しないと老後の生活が苦しくなります。3000万円の家が欲しいから即決!というわけにはいきません。

老後いくら?

■「平成30年度の年金額改定について」

平成30年度の新規裁定者(67歳以下の方)の年金額の例
平成30年度(月額)
国民年金
(老齢基礎年金(満額):1人分)
64,941円
厚生年金※
(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)
221,277円

※厚生年金は、夫が平均的収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)42.8万円)で40年間就業し、 妻がその期間すべて専業主婦であった世帯が、平成30年度に年金を受け取り始める場合の給付水準です。

http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12502000-Nenkinkyoku-Nenkinka/0000192296.pdf 出典:厚生労働省「平成30年度の年金額改定について」平成30年1月26日.【照会先】厚生労働省.年金局.年金課 2018年4月21日アクセス.

これは、夫の生涯平均年収が513万円くらいってことです。 そして、老後の夫婦二人で月22.1万円くらいの年金額ということです。

しかし、実際の受給額は・・・

■「受給権者平均年金月額の推移」

受給権者平均年金月額の推移
国民年金 厚生年金
平成24年度 54,783円 148,422円
(49,904円)
平成25年度 54,544円 145,596円
(49,869円)
平成26年度 54,414円 144,886円
(49,944円)
平成27年度 55,157円 145,305円
(50,826円)
平成28年度 55,373円 145,638円
(51,221円)

()内は厚生年金保険の受給権を有しない基礎年金受給者

出典:厚生労働省年金局「平成28年度.厚生年金保険・国民年金事業の概況」平成29年12月 http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12500000-Nenkinkyoku/H28.pdf 9P:表8厚生年金保険(第1号)受給権者平均年金月額の推移 18P:表20国民年金受給権者の平均年金月額の推移 2018年4月21日アクセス.

平成28年度で、夫145,638円+妻51,221円=196,859円と仮定しても、 なんと20万円ありません。

■老後の生活費を試算

■出典:総務省統計局「家計調査/家計収支編/二人以上の世帯/年次2018年」 ・第3-1表「世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出」(無職世帯2人)

無職世帯の実支出は、258,313円となっています。 平成28年度年の「受給権者平均年金月額」を例に、夫婦の年金196,859円を引くと、 61,454円不足しているので、 約6.1万円×12ヶ月=年間74万円を貯金から取り崩すことになります。

65歳~94歳まで30年間として、夫婦で老後資金が2196万円は必要になる試算ですが、 総務省データはあくまで参考金額です。

!【夫婦二人暮らし】手取り15万の生活費内訳

を参考に少し節約すると、

■老夫婦の生活費:23万円内訳

2019年2月現在

老夫婦の生活費/内訳(仮定・概算)
項目 月額
住居費 15,137円
テレビ受信料 2,064円
通信(携帯) 9,000円
水道/光熱 19,791円
食費(外食込) 63,579円
家具/家事用品 9,233円
被服及び履物 5,000円
保健医療 14,513円
交通/車両費 33,000円
インターネット回線 5,000円
交際 8,000円
美容 7,000円
教養娯楽 12,000円
税金/社会保険料 27,650円
合計 23.1万円

教養娯楽(娯楽用品/書籍/旅行費/月謝類など)

https://www.e-stat.go.jp/ 参考:第3-1表「世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出」(無職世帯2人)を加工 担当機関:総務省/担当課室:統計局統計調査部消費統計課:2019-02-08.

不足額を▲34,108円にすることが出来ました! 約3.4万円×12ヶ月=年間41万円です。30年間で1224万円程度を必要としますが、 老後は病気等のリスクが上がります。とにかく老後はお金を残しておいた方が良い。

家の購入は頭金があれば借入額・利子を減らせますし、 少ない借入金で家を購入出来るように、早くから貯金をすることが肝心です。

また、家の価格と共に借入金を定年退職までに完済する事も重要です。

2住宅ローン・借入金を試算する

借金せずに家を買える人は少ないでしょう。 手元に現金を残しておく手段としても住宅ローンは選択肢のひとつ。

実際の借り入れ適用金利は融資時点での利率です。金融機関やプラン内容等によって借入条件や利率は異なります。 下記はおおまかな試算です。正式見積もりではありません。その他支払い・条件等がある場合を予めご了承ください。

住宅ローンの利率を比較

3000万円の住宅ローンを25年固定金利で組んだ場合の利率差を比較

月の返済額は百の位、返済総額は千の位で四捨五入

3000万円/25年固定の住宅ローン金利差額
(ボーナス返済なし・元利均等返済方式)
利率
(%)
利率差
(%)
月の返済額 利率1%との差
(月の返済額)
返済総額 利子総額 利率1%との差
(利子総額)
1.00 113,000円 3392万円 392万円
1.10 0.10 114,000円 1,000円 3433万円 433万円 41万円
1.25 0.25 116,000円 3,000円 3495万円 495万円 103万円
1.50 0.50 120,000円 7,000円 3599万円 599万円 207万円
2.00 1.00 127,000円 14,000円 3815万円 815万円 423万円
3.00 2.00 142,000円 29,000円 4268万円 1268万円 876万円
4.00 3.00 158,000円 45,000円 4751万円 1751万円 1359万円
6.00 5.00 193,000円 80,000円 5799万円 2799万円 2407万円

住宅ローン利率が上昇すると月の返済額も増加します。 変動金利を選択する場合は、どれくらいの利率まで返済可能か事前に試算しましょう。

住宅ローンの試算

■借入金2000~3000万円、ローン期間10~35年の固定金利

金利は架空の数値です。

住宅ローンの試算(ボーナス返済なし・元利均等返済方式)
借入額 完済60歳 借入50歳まで 借入35歳まで 借入30歳まで 借入25歳まで
ローン種類 10年固定金利 25年固定金利 30年固定金利 35年固定金利
参考利率(年利) 0.80% 1.40% 1.60% 1.70%
2000万円 月の返済額 173,478円 79,051円 69,988円 63,215円
返済総額 20,817,360円 23,715,300円 25,195,680円 26,550,300円
利子総額 817,360円 3,715,300円 5,195,680円 6,550,300円
2500万円 月の返済額 216,847円 98,814円 87,485円 79,019円
返済総額 26,021,640円 29,644,200円 31,494,600円 33,187,980円
利子総額 1,021,640円 4,644,200円 6,494,600円 8,187,980円
3000万円 月の返済額 260,217円 118,576円 104,982円 94,823円
返済総額 31,226,040円 35,572,800円 37,793,520円 39,825,660円
利子総額 1,226,040円 5,572,800円 7,793,520円 9,825,660円
返済総額/借入金 1.04 1.19 1.26 1.33
利子総額/借入金 4.09% 18.58% 25.98% 32.75%

基本的に借入金が少なく、ローン期間が短い方が費用は掛かりません。 ローン期間が長い方が、少ない年収でもお金を貸してくれる傾向にありますが、 定年退職後のローン返済は困難なので、35年ローンは遅くても30歳迄に組む必要があります。

国税庁統計情報[平成29年度:民間給与実態統計調査結果~年齢階層別の平均給与~]を参考に、 20代後半~30代前半の平均年収は男性で約427万円なので、3000万円程度は借入れ出来そうですが、車の所有・子育て・老後の貯金が出来ません。

2019年2月現在

3000万円の住宅ローン・月の収支(仮定・概算)
項目 収支/月
月の手取り(年収427万円程度・妻を扶養) 282,000円
夫婦生活費(家賃・車を除く) -130,000円
車両300万円+維持3万円/月(12.5年1台) -50,000円
火災保険・地震保険 -4,000円
シロアリ予防 -5,000円
補修費の貯金 -10,000円
住宅ローン3000万円(35年固定・参考年利1.70%) -94,823円
残金(家の税金・子供費を含まなくても不足) -11,823円

3頭金の貯金額を試算する

返済が苦しいので貯金

■貯金(頭金)をなぜ貯めるのか?

一般的な土地と家(木造2階建)で3000万円程度の場合、購入時の税金・ローン諸費用・手数料等が 別途200万円前後(又はそれ以上)は掛かり、住宅ローンで支払えないものには貯金が必要です。 また、年収不足で借入れ可能額が低くなる場合、不足分は貯金で補うことも必要です。

■貯金=返済能力

30年ローンの3000万円借入れが月104,982円2500万円で月87,485円の返済と仮定し、 月の返済に17,497円の差があります。30年間で約630万円の差になります。 それなら500万円の頭金を先に貯めた方がいいと思いますが、 定年退職が60歳としたら、年齢が上がるほどローン期間を短くしなければいけません。

  1. 30歳で家を購入→30年ローン(30~59歳)
  2. 35歳で家を購入→25年ローン(35~59歳)

■30歳から貯金5年間(賃貸期間)は損?

3000万円借入れ(頭金なし)と、2500万円借入れ+頭金500万円(5年で貯金)の費用を比較

2019年2月現在

【3000万円の家】住宅ローンと家の費用を50年間で比較(仮定・概算)
項目 頭金なし 頭金500万円 差額
購入年齢 30歳(79歳迄/築50年) 35歳(79歳迄/築45年) (5年差)
参考年利 1.60%(固定) 1.60%(固定) (±0.00%)
月の返済額 104,982円 101,163円 (3,819円)
借入額・期間 3000万円/30年 2500万円/25年 500万円
返済総額 37,793,520円 30,348,900円 -744万円
家賃5年間 賃貸期間なし 300万円 300万円
引越・賃貸費 12万円 52万円 40万円
保険0.4万円/月 240万円 216万円 -24万円
補修1.5万円/月 900万円 810万円 -90万円
合計 18万円

税金・ローン諸費用・仲介手数料等の試算は含まず

この低金利でも先に貯金をした方がプラスになります。 賃貸期間5年の家賃は月5万円で試算しています。家賃を抑えておくと貯金に有利です。 家賃・ローン利率・貯金スピード・税率等により変動しますが、 上記試算の場合、ローン利率が横這い以下なら先に貯金した方がお金は残ります。 また、上記表には税金・ローン諸費用等の試算を含んでいないので、 借入額の差500万円、築年数5年差を考慮すると、更に差額が大きくなる可能性が高いでしょう。

なお、住宅ローンの中には物件価格の80~90%までしか借入れ出来ないものもあるので、 その場合は、否応なしに物件価格の10~20%の頭金が必要です。

さて肝心の貯金ですが、一般的な給料では年齢によって差があります。 収入金額別にどれだけ貯金できるのかを試算します。

3000万円の家を買うのに、700万円(諸費用200万円+頭金500万円)は貯金したいですが・・・

夫婦の平均的な給与収入

■国税庁統計情報「平成29年度:民間給与実態統計調査結果」

年齢別平均給与(年収・月収)
年齢 年収 月収 年収 月収
(歳) (万円) (万円) (万円) (万円)
19以下 155 12.9 111 9.3
20~24 279 23.3 243 20.3
25~29 393 32.8 318 26.5
30~34 461 38.4 315 26.3
35~39 517 43.1 313 26.1
40~44 569 47.4 308 25.7
45~49 630 52.5 310 25.8
50~54 677 56.4 302 25.2
55~59 669 55.8 298 24.8
60~64 508 42.3 232 19.3
65~69 393 32.8 203 16.9
70以上 353 29.4 208 17.3
全体平均 532 44.3 287 23.9

https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2017/pdf/000.pdf 出典:平成29年分.民間給与実態統計調査-調査結果報告-平成30年9月.国税庁長官官房企画課 19P:〔年齢階層別の平均給与〕(第14図)年齢階層別の平均給与を加工 2018年12月29日アクセス.

あくまで平均なので、目安にご参考ください。

生活費2パターン試算

2019年2月現在

【夫婦二人暮らし】月の生活費(仮定)
項目 18万円 25万円
家賃 50,000円 65,000円
テレビ受信料 2,064円 2,064円
通信(携帯) 9,000円 9,000円
光熱(平均) 13,000円 18,000円
食費 27,000円 38,000円
日用品 1,500円 2,500円
消耗品 500円 1,000円
交通 2,000円 3,000円
医療 2,000円 2,000円
ネット 5,000円 5,000円
交際 8,000円 12,000円
衣服 5,000円 20,000円
美容 7,000円 15,000円
外食 8,000円 16,000円
娯楽 1,000円 2,000円
雑貨 400円 400円
旅行 7,000円 7,000円
防災 1,000円 1,000円
家具家電 5,000円 5,000円
鞄/スーツ他 6,000円 6,000円
冠婚葬祭 4,000円 4,000円
生命保険 10,000円 10,000円
帰省費等 5,000円 5,000円
合計 179,464円 248,964円

(通勤費/税金/社会保険料は支払済みとする)

約18万円は必要最低限の生活費です。

!【夫婦二人暮らし】手取り15万の生活費内訳

(生活費15万円+予備費3万円+車維持費なし)程度

約25万円でも、そんなに無駄遣いしていない生活費です。車もありません。

!【夫婦二人暮らし】平均生活費25万!理想手取り40万以上!?

夫婦の収支5年間

前提:給与 手取りは一般的な控除、雇用保険料(一般の事業)・健康保険料(協会けんぽ等)・厚生年金保険料を参考にした概算。 通勤費非課税は考慮しない。経年等による変動(増減)を考慮しない。他の収入は無しとする。 下記はおおまかな試算で実際とは異なります。その他支払い・条件等がある場合を予めご了承ください。

夫婦の平均的な給与収入と将来必要な費用を試算

収入と生活費のみで頭金の貯金額・住宅価格を考えると、後々お金が不足します。 結婚資金・車の購入と維持費・子供費2人分・老後の貯金を含めて試算します。

■給与収入は国税庁の統計より低目の試算

2019年2月現在

【夫婦二人暮らし】月の収支(仮定・概算)
扶養有無 扶養なし 妻(パート)を扶養
参考年齢 25~29歳 30~34歳 25~29歳 30~34歳
年収 300万円 240万円 400万円 300万円 300万円 120万円 400万円 120万円
月収 25万円 20万円 33.3万円 25万円 25万円 10万円 33.3万円 10万円
月手取 19.7万円 16万円 26.2万円 19.7万円 20.2万円 9.6万円 26.6万円 9.6万円
手取合計 35.7万円 45.9万円 29.8万円 36.2万円
夫婦生活 -18万円 -24.9万円 -18万円 -24.9万円 -18万円 -24.9万円 -18万円 -24.9万円
結婚費 -8.3万円×5年(結婚式・新婚旅行等300万円+家具家電・敷金他200万円) 結婚式済み
車両費 -5万円×20代で車両代300万円貯金・30歳~維持費&駐車場-3.7万円・車両貯金-2万円/月(12.5年1台)
子供費 30歳から24年間
6600万円/2人分
-22.9万円/月
生活費・学費含む
30歳から24年間
6600万円/2人分
-22.9万円/月
生活費・学費含む
老後費 54歳から10年間で貯金
月残金 4.3万円 -2.5万円 -9万円 -15.9万円 -1.5万円 -8.4万円 -10.4万円 -17.3万円
頭金5年 262万円 マイナスなので不可能
子供の学費を先に貯金してるので、手元に現金が残っている場合もあるが後々不足する

(児童手当含まず)

子供2人を産み育て、老後の貯金をしようと思うと20代から戦いが始まります。 子供の産み始めが30歳とした場合、その時点で手取りが月47万円程度はないと苦しい試算です。 妊娠・出産時に妻の収入がなくなる場合は、夫だけで年収737万円程度が必要です。 子供費は1人当たり3300万円が必要として、2人分を24年間で分割すると月23万円位です。 実際には、子供が高校生になる15歳~22歳(大学卒業)の約8年間に出費が集中します。 上記では予算不足で、さらに退職金が出ない場合は家を買うのが恐ろしくなります。

!子供1人:学費と教育費は大学まで最低1500万くらい必要

!子供1人:生活費は大学まで最低1600万くらいは必要

30歳までに結婚式等が済んでいれば、手取り47万円程度で子供費の貯金は出来そうですが、 頭金は貯まらない。子供費1人分は出産からだと大学卒業まで約23年しか貯金期間がありません。

出産してからの収支(仮定・概算)
項目 収支/月
月の手取り(年収737万円程度・妻を扶養) 467,000円
夫婦生活費(家賃5万円含む・車除く) -180,000円
車両300万円+維持&駐車場3.7万円/月(12.5年1台) -57,000円
子供2人(大学まで6600万円/24年) -229,000円
残金(住宅費用が足りない) 1,000円

夫婦の給与収入を上げて試算

節約には限界があるので、給与収入を上げて頭金を貯金する。 ちなみに、30歳で年収600万円の男性は希少です。

2019年2月現在

【夫婦二人暮らし】月の収支(仮定・概算)
扶養有無 扶養なし 妻(パート)を扶養
参考年齢 25~29歳 30~34歳 25~29歳 30~34歳
年収 360万円 240万円 600万円 300万円 360万円 120万円 600万円 120万円
月収 30万円 20万円 50万円 25万円 30万円 10万円 50万円 10万円
月手取 23.7万円 16万円 38.4万円 19.7万円 24.2万円 9.6万円 39万円 9.6万円
手取合計 39.7万円 58.1万円 33.8万円 48.6万円
夫婦生活 -18万円 -24.9万円 -18万円 -24.9万円 -18万円 -24.9万円 -18万円 -24.9万円
結婚費 -8.3万円×5年
(結婚式・家具他500万円)
結婚式済み -8.3万円×5年
(結婚式・家具他500万円)
結婚式済み
車両費 -5万円×20代で車両代300万円貯金・30歳~維持費&駐車場-3.7万円・車両貯金-2万円/月(12.5年1台)
子供費 30歳から24年間
6600万円/2人分
-22.9万円/月
生活費・学費含む
30歳から24年間
6600万円/2人分
-22.9万円/月
生活費・学費含む
老後費 54歳から10年間で貯金
月残金 8.3万円 1.5万円 11.5万円 4.6万円 2.5万円 -4.4万円 2万円 -4.9万円
頭金5年 502万円 88万円 690万円 276万円 148万円 × 120万円 ×

(児童手当含まず)

頭金を貯金するには、妻が正社員並みの給与で共働きする必要がありますが、 生活費25万円での貯金は難しい。30歳からは子供費の貯金が始まり、もっと苦しい。 ということは、夫婦の生活費は家賃を含め18万円程度に抑える必要があります。

【年収別】夫婦5年間の貯金

生活費とは別に車両費を月(5万円/20代・5.7万円/30代)含む、金額表示(万円)

5年間の貯金額(仮定・概算)

(年収)

(年収)
夫婦生活費18万円
(家賃5万円含む)
夫婦生活費24.9万円
(家賃6.5万円含む)
参考年齢 25~29歳 30~34歳 25~29歳 30~34歳
結婚式 300万円 × × × ×
結婚初期費 200万円
子供費/月 22.9万円 × × × ×
300万円 300万円 784 484 370 70
240万円 562 262 148
360万円 300万円 1024 724 610 310
240万円 802 502 388 88
420万円 300万円 1258 958 42 844 544
240万円 1036 736 622 322
120万円 682 382 268
専業主婦 106
500万円 300万円 1552 1252 336 136 1138 838
240万円 1330 1030 114 916 616
120万円 982 682 568 268
専業主婦 406 106
600万円 300万円 1906 1606 690 490 190 1492 1192 276 76
240万円 1684 1384 468 268 1270 970 54
120万円 1336 1036 120 922 622
専業主婦 760 460 346 46
700万円 300万円 2242 1942 1026 826 526 1828 1528 612 412 112
240万円 2020 1720 804 604 304 1606 1306 390 190
120万円 1690 1390 474 274 1276 976 60
専業主婦 1114 814 700 400

貯金額には、夫婦生活費18万円・25万円とは別に車両費を含んで試算しています。 (車両費は月の維持費+車検代と10~15年後の新車購入代を積立てないと所有し続けられない) 結婚式と子供費の「○・×・済」を組み合わせて700万円以上になればいいのですが、 30歳で結婚式をする場合には貯金がないと、35歳までに700万円以上貯めるのは難しい。

!結婚いくら必要?指輪・結婚式・新婚旅行で300万!?

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30歳で貯金なしの場合は?(貯金スピードを上げる)

30歳で貯金0円からスタートした場合(結婚式済み・諦める)、 子供費2人・老後の貯金をしながら家を買うには、手取りで58万円くらい必要ですが、 夫の給与のみだと年収940万円程度です。 そんな年収を稼ぐ男性は少数なので、30歳迄に出産済みとして共働きで試算します。

■頭金1000万円・諸費用等200万円を5年間で貯金

2019年2月現在

【3000万円の家】2000万円の住宅ローン/(出産25歳)30~59歳の収支(仮定・概算)
項目 収支/月 収支/年
手取(年収:夫600万円/妻300万円程度) 579,000円 695万円
夫婦生活費(家賃・車を除く)※頭金貯金の為に節約 -110,000円 -132万円
車両300万円+維持&駐車場3.7万円/月(12.5年1台) -57,000円 -68万円
家賃(30~34歳の5年間) -22,000円 貯金期間5年の
家賃は月50,000円迄
又は生活費から補填
子供生活・学費(370万円/35~48歳の14年間)
老後貯金(290万円/49~59歳の11年間)
保険・修繕・維持費等20年平均(※)一般的な新築木造2階建 -28,000円
頭金・諸費用1200万円の内(726万円/30~34歳の5年間) -120,949円 -145万円
子供生活・学費(2032万円/35~48歳の14年間)
老後貯金(1597万円/49~59歳の11年間)
頭金・諸費用1200万円の内(474万円/30~34歳の5年間) -79,051円 -95万円
住宅ローン2000万円(35~59歳25年固定・参考年利1.40%)
子供生活・学費(3694万円/30~48歳の19年間) -162,000円 -194万円
老後貯金(2138万円/49~59歳の11年間)
合計:1億120万円(子供生活・学費6095万円/老後貯金4025万円)
(住宅ローン控除・児童手当・子の扶養控除分を含まず)

!子供1人:いくら必要?大学まで3000万円以上!?

控除や児童手当を含めると、子供1人当たり約3540万円(0歳から通算)の養育費となります。 年間260万円(月22万円)程度の貯金を維持すれば家の購入が実現できそうです。 また、住宅ローンは早くに完済したいので、35歳で2000万円以下のローンを組むのが理想です。 なお、50代頃から残業や賞与が減る可能性も少なくはありません。 更に60~64歳まで5年間を嘱託として収入が現役時より大幅カットとなる場合も考慮すると、 59歳頃までには住宅ローン完済・老後費の貯金をしておきたいところ。

30歳で年収940万円を得るのは難しい。共働きでも夫600万円・妻300万円程度の年収です。 もっと現実的な生涯世帯年収で、各種控除や児童手当を含んで試算します。

生涯の給与収入

■22~23歳の初任給:夫18万円妻17万円から試算

例)夫婦の給与年収:平均582万円(夫361万円妻221万円)

前提:給与 手取りは一般的な控除、雇用保険料(一般の事業)・健康保険料(協会けんぽ等)・厚生年金保険料を参考にした概算。 通勤費非課税は考慮しない。経年等による変動(増減)を考慮しない。他の収入は無しとする。 下記はおおまかな試算で実際とは異なります。その他支払い・条件等がある場合を予めご了承ください。

手取り:1億9550万円/子供2人(児童手当含まず)

2019年2月現在

給与収入/内訳(仮定・概算)
昇給49歳迄 賞与59歳迄 平均年収 23歳 29歳 35歳 49~54歳 55~59歳 60~64歳
月0.5万円 1ヶ月分 361万円 270万円 315万円 360万円 465万円 395万円 189万円
賞与含む
年7.5万円
2ヶ月分 給与収入:1億5172万円(手取り目安:1億2060万円)
例として、夫の給料は55~59歳で15%、60~64歳で40%下がる
正社員時のみ 221万円 23~29歳/正社員 30~34歳/無職:35~59歳/正社員 パート
月0.3万円 1ヶ月分 238万円 263万円 238万円 296万円 296万円 90万円
賞与含む
年4.2万円
1ヶ月分 給与収入:9297万円(手取り目安:7490万円)
育児休業給付金1年間の目安:114万円を含む
世帯 582万円 給与収入:2億4469万円(手取り目安:1億9550万円)

夫の年収が35歳で360万円程度なので、日本の平均的な給与より低目の試算です。

【3000万円の家】夫婦の給与収入と子供2人分・老後貯金

前提:一般的な家 例)土地の購入金額1300万円(小規模住宅用地:土地面積100㎡) 例)建物の購入金額1700万円(住居用の新築木造2階建:建物床面積100㎡) インフレは起きないとする。 下記はおおまかな試算で実際とは異なります。その他支払い・条件等がある場合を予めご了承ください。

64歳までの収支を試算

  1. 30歳(初産と同時)で軽自動車を購入
  2. 35歳迄の夫婦生活費を11万円に節約
  3. 妻は35歳で再就職

2019年2月現在

生涯世帯年収582万円で3000万円の家を購入(仮定・概算)
項目
【23~29歳(7年)】
平均年収 274万円 240万円
月の手取23~24歳(2年平均) 18.1万円 16万円
独身生活費/月 -95,000円 -104,000円
貯金23~24歳(2年) 206万円 134万円
平均年収 300万円 255万円
月の手取25~29歳(5年平均) 36.7万円
夫婦生活費(生活費11万円・家賃5万円)/月 -160,000円
25歳~:結婚資金(賃貸初期費用含む) -500万円
30歳:軽自動車(新車両代) -200万円
車両300万円+維持2.5万円/月(12.5年1台) -45,000円
残金:882万円
【30~34歳(5年)】
平均年収(妻の社保扶養・配偶者の控除含む) 338万円 扶養
月の手取30~34歳(5年平均)※児童手当含む 26.8万円
妻:育児休業給付金1年間分を5年で分割
生活費(夫婦11・子供7.4・家賃5・車維持費4.5)/月 -280,000円
30・32歳:出産費(出産一時金含む) 子供生活費に含む
生活費不足(貯金から取崩す)30~34歳(5年) -72万円
残金:810万円(諸費用等-200万円・頭金500万円)=110万円
【3000万円の家】住宅ローン期間:35~59歳
住宅ローン借入額2500万円(25年固定・参考年利1.40%)
【35~54歳(20年)】
平均年収(夫は子の扶養控除含む) 426万円 275万円
月の手取35~54歳(20年平均)※児童手当含む 47.3万円
夫婦生活費(家賃・車を除く) -130,000円
42.5歳:車両300万円+維持3万円/月(12.5年1台) -50,000円
住宅ローン返済(20年/25年) -98,814円
家の維持費等 -30,000円
子供費35~53歳(19年)・老後貯金53~54歳(1年) -164,186円
子供費総額(24年):4290万円・別途住宅ローン控除
【55~59歳(5年)】
平均年収 395万円 297万円
月の手取55~59歳(5年平均) 45.2万円
夫婦生活費(家賃・車を除く) -130,000円
55歳:車両300万円+維持2.5万円/月(12.5年1台) -45,000円
住宅ローン返済(5年/25年) -98,814円
家の維持費等 -25,000円
老後貯金55~59歳(5年) -153,186円
【60~64歳(5年)】
平均年収(妻の社保扶養・配偶者の控除含む) 190万円 90万円
月の手取60~64歳(5年平均)※年金含まず 20.5万円
夫婦生活費(家賃・車を除く) -130,000円
車両300万円+維持2.5万円/月(12.5年1台) -45,000円
家の維持費等 -25,000円
老後貯金60~64歳(5年) -5,000円
老後貯金(11年):1140万円

こんなにキッチリな計画でも老後費が不足しています。 また、就職してすぐに結婚する男性は少ないでしょう。 そもそも、いろんな誘惑がある人生で、わき目も振らず貯金に励めますか!? 家を購入するのが険しい道のりなのが分かります。

ちなみに子供2人の生活費・教育費は、出産から23年間で3300万円ずつは確保したいですが、 上記は24年間で4290万円程度しか用意できていません。 これでは高卒でも奨学金に頼らなければいけません。

!子供2人:最低6000万!?大学まで学費と生活費いくら必要?

生涯世帯年収が平均582万円程度だと、2人の子育て・学費、老後の貯金は難しい。 もっと節約する必要があります。

!子供2人:世帯年収600万・35歳で家の頭金700万貯金する節約内訳

こうなると、数千円でも節約が重要です。 3,000円×12ヶ月=36,000円(18万円/5年、72万円/20年) 数千円の積立が新規購入や緊急費用になります。

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独身時代の貯金

独身時代の出費は結婚後に影響します。 貯金額だけでなく、金銭感覚の癖は簡単に変わりません。

平均的な独身(勤労者)の収支

■出典:総務省統計局「家計調査/家計収支編/単身世帯/年次2018年」 ・第2表,男女「年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」(単身世帯)

総務省統計局【勤労独身】平均支出(~34歳)
項目
勤め先収入 357,846円 271,782円
食料(外食除く) 24,812円 19,454円
外食 23,026円 13,195円
住居 35,620円 33,414円
水道/光熱 7,633円 7,763円
家具/家事用品 3,413円 3,001円
被服及び履物 6,227円 10,065円
保健医療 3,092円 4,934円
交通 5,816円 10,225円
自動車等関係費 17,073円 4,947円
通信 7,088円 7,100円
教育 0円 0円
教養娯楽 20,870円 19,930円
その他の消費支出 14,853円 23,641円
消費支出 169,524円 157,669円
消費支出/勤め先収入 47% 58%

教養娯楽(娯楽用品/書籍/旅行費/月謝類など) その他の消費支出(理美容/美用品/交際費など)

https://www.e-stat.go.jp/ 担当機関:総務省/担当課室:統計局統計調査部消費統計課:2019-02-08.

勤め先収入に対して、約52.7%の消費支出となっています。

実家暮らしは貯金に有利?

■20代の貯金額

2019年2月現在

【独身】実家暮らし貯金額(仮定・概算)
25~29歳(5年間)の収支
項目
月収 250,000円 200,000円
月手取 197,000円 160,000円
通信(携帯) -4,500円 -4,500円
光熱(平均) -10,000円 -10,000円
食費 -20,000円 -20,000円
交通 -3,000円 -3,000円
医療 -1,000円 -1,000円
交際 -10,000円 -10,000円
衣服 -20,000円 -20,000円
美容 -3,000円 -12,000円
外食 -10,000円 -10,000円
娯楽 -3,000円 -3,000円
雑貨 -1,000円 -1,000円
旅行 -7,000円 -7,000円
冠婚葬祭 -2,500円 -2,500円
生活費合計 -95,000円 -104,000円
生活費合計/月収 38.0% 52.0%
貯金月額 102,000円 56,000円
貯金5年間 612万円 336万円
貯金合計 948万円
結婚式・新婚旅行等 -300万円
家具家電・敷金他 -200万円
軽自動車(新車両代) -200万円
残金(頭金) 248万円

(通勤費/税金/社会保険料は支払済みとする)

車両費などにもう少し使いたいところですが、家を買いたければ貯金でしょう。 食費・水道光熱費を含めているので、結婚生活を早く始めた方が多く貯金出来ています。 自活していないと財布の紐が緩みやすく、恋人時代は一緒に過ごす為に意外とお金が掛かります。 実家に生活費を納める場合も多いでしょう。 問題は結婚式(旅行)・車両代の合計500万円です。家具・引越代は必需品なので削れません。

!結婚・新婚生活に必要なものいくら必要?

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!【夫婦二人暮らし】車は必要か!?自転車でよくない?

一人暮らしは貯金が難しい

2019年2月現在

【独身】一人暮らし貯金額(仮定・概算)
25~29歳(5年間)の収支
項目
月収 250,000円 200,000円
月手取 197,000円 160,000円
家賃 -50,000円 -50,000円
テレビ受信料 -2,064円 -2,064円
通信(携帯) -9,000円 -9,000円
光熱(平均) -10,000円 -10,000円
食費 -20,000円 -20,000円
日用品 -1,000円 -1,000円
消耗品 -500円 -500円
交通 -3,000円 -3,000円
医療 -1,000円 -1,000円
交際 -10,000円 -10,000円
衣服 -20,000円 -15,000円
美容 -3,000円 -12,000円
外食 -10,000円 -10,000円
娯楽 -3,000円 -3,000円
雑貨 -1,000円 -1,000円
旅行 -5,000円 -5,000円
冠婚葬祭 -2,500円 -2,500円
生活費合計 -151,064円 -155,064円
生活費合計/月収 60.4% 77.5%
貯金月額 45,936円 4,936円
貯金5年間 275万円 29万円
貯金合計 305万円
結婚式・新婚旅行等 -300万円
家具家電・敷金他 -200万円
軽自動車(新車両代) -200万円
残金(頭金) -395万円

(通勤費/税金/社会保険料は支払済みとする)

完全にマイナスです。地域によっては家賃がもっと掛かる場合があるでしょう。 結婚費用や車両代を節約すると新婚生活はスタート出来そうです。

奨学金の返済があると貯金は無理?

2019年2月現在

【独身】一人暮らし奨学金返済と貯金額(仮定・概算)
25~29歳(5年間)の収支
項目
月収 250,000円 200,000円
月手取 197,000円 160,000円
家賃 -50,000円 -50,000円
テレビ受信料 -2,064円 -2,064円
通信(携帯) -9,000円 -9,000円
光熱(平均) -10,000円 -10,000円
食費 -20,000円 -20,000円
日用品 -1,000円 -1,000円
消耗品 -500円 -500円
交通 -3,000円 -3,000円
医療 -1,000円 -1,000円
交際 -10,000円 -8,000円
衣服 -15,000円 -8,000円
美容 -3,000円 -6,000円
外食 -10,000円 -8,000円
娯楽 -3,000円 -2,000円
雑貨 -1,000円 -1,000円
旅行 -5,000円 -5,000円
冠婚葬祭 -2,500円 -2,500円
生活費合計 -146,064円 -137,064円
奨学金返済 -20,000円 -20,000円
支出/月収 50.4% 58.5%
貯金月額 30,936円 2,936円
貯金5年間 185万円 17万円
貯金合計 203万円
結婚式・新婚旅行等 -300万円
家具家電・敷金他 -200万円
軽自動車(新車両代) -200万円
残金(頭金) -497万円

(通勤費/税金/社会保険料は支払済みとする)

衣服費・美容費を節約して貯金を捻出しています。奨学金貧乏も納得です。 特に女性の平均的な給与だと厳しい。こうなると、初任給は少しでも高いほうがいい。

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賃貸VSマイホーム

家を買うのが大変なら、一生賃貸住まいをすればいいのか? 55年間で比べます。

前提:一般的な賃貸 インフレは起きないとする。 下記はおおまかな試算で実際とは異なります。その他支払い・条件等がある場合を予めご了承ください。

1民営の賃貸マンション

■25~79歳の55年間を賃貸生活(居住用家賃・非課税)

2019年2月現在

55年間【夫婦+子供2人】民営のマンション賃貸費用(仮定・概算)
項目 月額 年額 総額
引越し(敷金礼金・仲介手数料・引越代) 34万円
家賃25~34歳(10年) 50,000円 60万円 600万円
火災保険 1,000円 1.2万円 12万円
網戸張替え1回(3枚) 1万円
引越し(敷金礼金・仲介手数料・引越代) 62万円
家賃35~54歳(20年) 120,000円 144万円 2880万円
火災保険 2,000円 2.4万円 48万円
網戸張替え2回(9枚) 6万円
引越し(敷金礼金・仲介手数料・引越代) 42万円
家賃55~79歳(25年) 70,000円 84万円 2100万円
火災保険 1,000円 1.2万円 30万円
網戸張替え3回(4枚) 4万円
合計 5819万円

賃貸のデメリットは、高齢になると新規の契約が難しいことです。

2一般的な3000万円の家(税金・住宅ローン控除を除く)

■頭金の有無・ローン期間の違いによって、どれだけの差があるのか?

前提:一般的な家 例)土地の購入金額1300万円(小規模住宅用地:土地面積100㎡) 例)建物の購入金額1700万円(住居用の新築木造2階建:建物床面積100㎡) インフレは起きないとする。 下記はおおまかな試算で実際とは異なります。その他支払い・条件等がある場合を予めご了承ください。

頭金の資金力

■25~34歳(賃貸10年)、35~79歳(マイホーム生活45年) ・35歳で頭金1000万円+借入金2000万円/25年ローン

2019年2月現在

55年間【夫婦+子供2人】3000万円の家を35歳で購入する費用(仮定・概算)
項目 月額 年額 総額
引越し(敷金礼金・仲介手数料・引越代) 34万円
家賃25~34歳(10年) 50,000円 60万円 600万円
火災保険 1,000円 1.2万円 12万円
網戸張替え1回(3枚) 1万円
35歳で家を買う頭金 1000万円
住宅ローン期間 25年
住宅ローン借入額(※物件価格100%借入とする) 79,051円 2000万円
住宅ローン利息総額(35~59歳25年固定・参考年利1.40%) 372万円
印紙代(売買契約書・工事請負契約書)
登録免許税 土地・建物 個別に異なる
不動産取得税 土地・建物
土地家屋調査士等(土地・建物登記) 15万円
仲介手数料(最大額) 99.6万円
別途ローン諸費用等 51万円
引越し代 12万円
固定資産税・都市計画税35~79歳(45年) 個別に異なる
火災保険・地震保険 4,000円 4.8万円 216万円
シロアリ予防 5,000円 6万円 270万円
補修費の貯金 10,000円 12万円 540万円
合計(税金除く) 5222万円

頭金が用意出来ると返済の負担が軽くなります。

頭金無しの厳しさ

■25~79歳(マイホーム生活55年) ・25歳で頭金なし+借入金3000万円/35年ローン

2019年2月現在

55年間【夫婦+子供2人】3000万円の家を25歳で購入する費用(仮定・概算)
項目 月額 年額 総額
25歳で家を買う頭金 0円
住宅ローン期間 35年
住宅ローン借入額(※物件価格100%借入とする) 94,823円 3000万円
住宅ローン利息総額(25~59歳35年固定・参考年利1.70%) 983万円
印紙代(売買契約書・工事請負契約書)
登録免許税 土地・建物 個別に異なる
不動産取得税 土地・建物
土地家屋調査士等(土地・建物登記) 15万円
仲介手数料(最大額) 99.6万円
別途ローン諸費用等 79万円
引越し代 12万円
固定資産税・都市計画税25~79歳(55年) 個別に異なる
火災保険・地震保険 4,000円 4.8万円 264万円
シロアリ予防 5,000円 6万円 330万円
補修費の貯金 10,000円 12万円 660万円
合計(税金除く) 5442万円

頭金がなく借入金が多くなり、ローン期間も長くなると支払い総額が高くなります。

3賃貸かマイホームの見極め

結論から言うと何歳まで自活できるか?によります。 現状では長生きすればマイホームの方がお得と言えます。

なお、上記には税金の試算が含まれていませんが、 税額は様々な条件によって異なるので、一概には判断できません。 実際の算出方法とは異なりますが、賃貸と比較する為に、 仮に評価額が(土地:購入時の70%)、(建物:購入時の60%)として、 住宅ローン控除等を考慮して大雑把に試算すると、75~80歳頃が見極め年齢になりそうです。

今後の住宅ローン金利が上昇すれば賃貸の方が安くなる可能性もあります。

軽減税率等の適用がある場合は税額が下がります。 一般的な家の購入では登録免許税や不動産取得税が、かなり下がる場合が多いでしょう。 問題は「固定資産税・都市計画税」です。 固定資産評価が高いと生涯で納める税額も多くなります。

出典:東京国税局(国税庁)「印紙税」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7140.htm 出典:東京国税局(国税庁)「登録免許税」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7191.htm 出典:東京都主税局「不動産取得税」 http://www.tax.metro.tokyo.jp/shisan/fudosan.html http://www.tax.metro.tokyo.jp/shitsumon/tozei/index_f.html 出典:東京都主税局「固定資産税・都市計画税」 http://www.tax.metro.tokyo.jp/shisan/kotei_tosi.html http://www.tax.metro.tokyo.jp/shitsumon/tozei/index_o.html 出典:東京都法務局「経年減価補正率表」 http://houmukyoku.moj.go.jp/tokyo/content/001255473.pdf (2019年2月15日アクセス確認)

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住宅ローン控除(減税)の罠?

「住宅ローン控除」とは、住宅ローンを借りている一定期間に 所得税の税額控除が受けられるというもの。 あくまで所得税の控除なので、住宅ローン控除可能額の全額が控除されるわけではありません。

1住宅ローン控除額の目安

前提:総務省「新たな個人住民税における住宅借入金等特別税額控除(住宅ローン控除)」に基づく。

(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/090929.html)2018年4月21日アクセス

収入に対して控除額が最大限に適用される要件を満たしているとする。(居住年が平成33年12月31日まで) 夫のみで住宅ローン控除適用、所得税・住民税は一般的な控除を含む。(生命保険控除は除く) 雇用保険(一般の事業)、健康保険は「介護保険第2号被保険者」に該当しない39歳までとする。 通勤費非課税は考慮しない。経年等による変動(増減)を考慮しない。他の収入は無しとする。 下記はおおまかな試算で実際とは異なります。また、その他の条件等がある場合を予めご了承下さい。

例)給与年収420万円・600万円

■給与年収・扶養人数から、住宅ローン控除の最大額を試算

住民税枠は、所得税の課税所得金額の7%で試算しています。 他の控除があれば、住宅ローン控除できる金額が少なくなります。(生命保険控除など)

2019年2月現在

年収420万円・600万円の住宅ローン控除可能額の最大額(仮定・概算)
夫の年収420万円 夫の年収600万円
扶養人数/控除の枠 所得税枠 住民税枠 最大/年 所得税枠 住民税枠 最大/年
扶養なし 9.2万円 12.9万円 22.2万円 20.4万円 13.6万円 34万円
妻のみ 7.3万円 10.3万円 17.6万円 16.6万円 13.6万円 30.2万円
妻+子供1人 5.4万円 7.6万円 13.1万円 12.8万円 13.6万円 26.4万円
妻+子供1人+親1人 3万円 4.2万円 7.3万円 8.8万円 12.4万円 21.3万円
妻+子供2人 3.5万円 4.9万円 8.5万円 9.3万円 13.1万円 22.5万円
妻+子供2人+親1人 1.1万円 1.6万円 2.7万円 6.9万円 9.7万円 16.7万円
妻+子供3人 0.4万円 0.5万円 0.9万円 6.2万円 8.7万円 14.9万円
妻+子供3人+親1人 0 0 0 3.8万円 5.3万円 9.1万円

妻は年間合計所得38万円以下・子供は16歳以上19歳未満・親は70歳以上で別居

70歳未満の親は同居・別居に関わらず、子供(16歳以上19歳未満)と同じ控除金額なので、 子供の人数を足して参考。

出典:東京国税局(国税庁)「扶養控除」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1180.htm 出典:東京国税局(国税庁)「住宅借入金等特別控除」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1213.htm

2借入金から住宅ローン控除の可能額を試算

前提:ボーナス返済なし・元利均等返済方式、控除額は住宅ローン年末残高の1%、控除期間は10年間の適用とする。

2000万円借入れ

2019年2月現在

2000万円住宅ローン控除
25年固定・参考年利1.40%
返済月額 79,051円
住宅ローン残高 控除可能額1%
1 19,051,388円 19万円
2 18,102,776円 18.1万円
3 17,154,164円 17.1万円
4 16,205,552円 16.2万円
5 15,256,940円 15.2万円
6 14,308,328円 14.3万円
7 13,359,716円 13.3万円
8 12,411,104円 12.4万円
9 11,462,492円 11.4万円
10 10,513,880円 10.5万円
合計 147万円

毎月ローンを返済しているので控除額が減っていきます。 年収420万円で本人と配偶者控除のみだと、住宅ローン控除をほぼ全額適用できそうです。 子供が16歳以上になって扶養した場合、住宅ローン控除できる額が減ります。

住宅ローン控除期間
夫婦 出産~5年 住宅ローン借入れ
子供 0~4歳(5年) 5歳~14歳(10年) 16歳以上~
控除 住宅ローン控除10年間適用 扶養控除適用

出産~5年以内にローンを組めば、子供の扶養控除適用前に住宅ローン控除期間が終わる。

3000万円借入れ

2019年2月現在

3000万円住宅ローン控除
35年固定・参考年利1.70%
返済月額 94,823円
住宅ローン残高 控除可能額1%
1 28,862,124円 28.8万円
2 27,724,248円 27.7万円
3 26,586,372円 26.5万円
4 25,448,496円 25.4万円
5 24,310,620円 24.3万円
6 23,172,744円 23.1万円
7 22,034,868円 22万円
8 20,896,992円 20.8万円
9 19,759,116円 19.7万円
10 18,621,240円 18.6万円
合計 237万円

最大限に控除額を適用するには、相応の借入れと年収が必要です。

3000万円の家を何歳で買う?

■79歳までの費用を比較

前提:一般的な家 例)土地の購入金額1300万円(小規模住宅用地:土地面積100㎡) 例)建物の購入金額1700万円(住居用の新築木造2階建:建物床面積100㎡) インフレは起きないとする。 下記はおおまかな試算で実際とは異なります。その他支払い・条件等がある場合を予めご了承ください。

2019年2月現在

【3000万円の住宅購入】年齢・住宅ローン別の試算(仮定・概算)
住宅ローン借入額 3000 3000 3000 2500 2500 2500 2000 2000 2000
住宅ローン期間 35年 30年 25年 35年 30年 25年 35年 30年 25年
参考年利 1.70% 1.60% 1.40% 1.70% 1.60% 1.40% 1.70% 1.60% 1.40%
購入年齢 25歳 30歳 35歳 25歳 30歳 35歳 25歳 30歳 35歳
賃貸初期費 34 34 34 34 34 34
賃貸料(月5万) 300 600 300 600 300 600
火災保険 6 12 6 12 6 12
網戸張替 1 1 1
新築時引越代:12万円
頭金 500 500 500 1000 1000 1000
印紙代(試算には含まず)
登録免許税 土地・建物(試算には含まず)
不動産取得税 土地・建物(試算には含まず)
土地家屋調査士等(土地・建物登記):15万円
仲介手数料(最大額):99.6万円
別途ローン諸費用等 79 75 69 68 65 60 57 55 51
利子総額 983 779 557 819 649 464 655 520 372
保険 264 240 216 264 240 216 264 240 216
シロアリ予防 330 300 270 330 300 270 330 300 270
補修費の貯金 660 600 540 660 600 540 660 600 540
ローン控除(10年最大) 237 231 222 198 192 185 158 154 148
築年数差の調整 62 31 62 31 62 31
合計:(省略)
築年数 55年 50年 45年 55年 50年 45年 55年 50年 45年

金額表示(万円)

お買い得ランキング

■金額差が分かり難いので順位をつける

2019年2月現在

【3000万円の住宅購入費用】
ランキング家賃(月5万円)
順位 購入年齢 ローン
1 25歳 2000万円
2 30歳 2000万円
3 35歳 2000万円
4 25歳 2500万円
5 35歳 2500万円
6 30歳 2500万円
7 35歳 3000万円
8 30歳 3000万円
9 25歳 3000万円

25歳までに頭金500万円以上を貯めるのは、平均的な収入では難しい。 頑張っても35歳で1200万円程度の貯金が現実的です。これ以上は収入を上げるしかない。 また、賃貸期間の家賃を月5万円で計算しているので、費用が変われば順位も変動します。

家賃が月7万円の場合

2019年2月現在

【3000万円の住宅購入費用】
ランキング家賃(月7万円)
順位 購入年齢 ローン
1 25歳 2000万円
2 25歳 2500万円
3 30歳 2000万円
4 25歳 3000万円
5 30歳 2500万円
6 35歳 2000万円
7 35歳 2500万円
8 30歳 3000万円
9 35歳 3000万円

賃貸料の差で順位が入れ替わっています。家賃が上がると35歳には不利になります。

家はギリギリの資金で買うものじゃない

■家の費用や所得税・保険料などが月に数千円上がるだけでも大違い

増額:月5,000円×12ヶ月×40年間=240万円

たった数千円でも、生涯にすると数百万円以上の差額になります。 家の所有には余力資金を用意しておかないと緊急時等にお金が不足します。 インフレが起きないとも限りません。

■生活費が月4万円上がると・・・

増額:月4万円×12ヶ月×家40年間=1920万円

家賃・車の維持費(車体代除く)・夫婦の生活費を合わせて20万円以下にするのが理想ですが、 夫婦二人暮らしで無駄遣いをしていなくても25万円程度の生活費は必要です。

!【夫婦二人暮らし】手取り25万では節約しないと生活費足りない

結論:家は試算してから買おう

■「一般的な家」の参考 出典:「マイホームを持ったとき1」(国税庁)を参考 https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/pdf/16.pdf(2019年1月10日アクセス確認)

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