専業主婦で2人の子育てをしながら3000万円の家(一戸建て)を買える? 30歳貯金なしから夫の収入だけで生活出来るのでしょうか!?
※計算はおおよその試算で実際とは異なります。
Contents
専業主婦は女の夢?
専業主婦になりたい人は多いらしいが、本当に幸せなのか? 家に閉じこもっていると社会と繋がる機会が減ってしまいます。 また、憧れの専業主婦でも好きに使えるお金が無いと理想の生活とは言えないでしょう。 夫の年収1000万円で子供2人+3000万円の家+自由に使えるお金は手に入るのか?
夫婦の生活費を試算
2019年2月現在
【夫婦二人暮らし】月の生活費(仮定) | ||
項目 | 夫婦 | 内・妻の分 |
テレビ受信料 | 2,064円 | |
通信(携帯) | 9,000円 | |
光熱(平均) | 18,000円 | |
食費 | 38,000円 | |
日用品 | 2,500円 | |
消耗品 | 1,000円 | |
交通 | 3,000円 | |
医療 | 2,000円 | |
ネット | 5,000円 | |
交際 | 15,000円 | 7,500円 |
衣服 | 20,000円 | 10,000円 |
美容 | 15,000円 | 7,500円 |
外食 | 11,000円 | 5,500円 |
娯楽 | 2,000円 | 1,000円 |
雑貨 | 400円 | 200円 |
旅行 | 7,000円 | |
防災 | 1,000円 | |
家具家電 | 5,000円 | |
鞄/スーツ他 | 6,000円 | |
冠婚葬祭 | 4,000円 | |
生命保険 | 10,000円 | |
帰省費等 | 5,000円 | |
合計 | 181,964円 | 31,700円 |
夫の年収が30歳で600万円・35歳で1000万円になる
■妻のお小遣い約3万円が「自由に使えるお金」なのか?は別として進めます。
【3000万円の家を購入】夫の給与収入と子供費2人分・老後の貯金
前提:給与 手取りは一般的な控除、雇用保険料(一般の事業)・健康保険料(協会けんぽ等)・厚生年金保険料を参考にした概算。 通勤費非課税は考慮しない。経年等による変動(増減)を考慮しない。他の収入は無しとする。
前提:一般的な家 例)土地の購入金額1300万円(小規模住宅用地:土地面積100㎡) 例)建物の購入金額1700万円(住居用の新築木造2階建:建物床面積100㎡) インフレは起きないとする。 下記はおおまかな試算で実際とは異なります。その他支払い・条件等がある場合を予めご了承ください。
30歳で出産→35歳で家を購入→住宅ローン59歳まで
- 30歳(初産と同時)で普通車を購入済み
- 例として、夫の給料は55~59歳で15%、60~64歳で40%下がる
2019年2月現在
最高世帯年収1000万円で3000万円の家を購入(仮定・概算) | ||
項目 | 夫 | 妻 |
【30~34歳(5年)】 | ||
平均年収(妻の社保扶養・配偶者の控除含む) | 600万円 | 無職(扶養) |
月の手取30~34歳(5年平均)※児童手当含む | 41.2万円 | |
生活費(夫婦18・子供7.4・家賃5・車維持費5.7)/月 | -362,000円 | |
30・32歳:出産費(出産一時金含む) | 子供生活費に含む | |
貯金30~34歳(5年) | 300万円 | |
残金:300万円(諸費用等-200万円・頭金0)=100万円 | ||
【3000万円の家】住宅ローン期間:35~59歳 住宅ローン借入額3000万円(25年固定・参考年利1.40%) |
||
【35~54歳(20年)】 | ||
平均年収(妻の社保扶養/配偶者・子の扶養控除含む) | 1000万円 | 無職(扶養) |
月の手取35~54歳(20年平均)※児童手当/控除含む | 63.7万円 | |
夫婦生活費(家賃・車を除く) | -182,000円 | |
42.5歳:車両300万円+維持3万円/月(12.5年1台) | -50,000円 | |
住宅ローン返済(20年/25年) | -118,576円 | |
家の維持費等 | -30,000円 | |
子供費35~53歳(19年)・老後貯金53~54歳(1年) | -256,424円 | |
子供費総額(24年):6390万円・別途住宅ローン控除 | ||
【55~59歳(5年)】 | ||
平均年収(妻の社保扶養・配偶者の控除含む) | 850万円 | 無職(扶養) |
月の手取55~59歳(5年平均) | 52.9万円 | |
夫婦生活費(家賃・車を除く) | -182,000円 | |
55歳:車両300万円+維持2.5万円/月(12.5年1台) | -45,000円 | |
住宅ローン返済(5年/25年) | -118,576円 | |
家の維持費等 | -25,000円 | |
老後貯金55~59歳(5年) | -158,424円 | |
【60~64歳(5年)】 | ||
平均年収(妻の社保扶養・配偶者の控除含む) | 510万円 | 無職(扶養) |
月の手取60~64歳(5年平均)※年金含まず | 33.5万円 | |
夫婦生活費(家賃・車を除く) | -182,000円 | |
車両300万円+維持2.5万円/月(12.5年1台) | -45,000円 | |
家の維持費等 | -25,000円 | |
老後貯金60~64歳(5年) | -83,000円 | |
老後貯金(11年):1750万円 |
夫婦の生活費18万円は、年収1000万円に対して少ない方だと思いますが、 子供の生活費・教育費は24年間で1人/3190万円程度(住宅ローン控除含まず)なので、 これでも奨学金に頼りながら、節約も必要でしょう。
■(中学2年から塾・私立大学)→中学塾なし・国立大学に節約
2018年現在
子供1人(仮定・概算) | 学校費/計 | 学費 | 習い事 | 給食 | 生活費 | 家具他 | イベント | 累計 | |
0~3歳 | 自宅学習2年 | 12万円 | 12万円 | 158万円 | 12万円 | 22万円 | |||
幼稚園 | 私立3年 | 145万円 | 96万円 | 40万円 | 9万円 | 137万円 | 18万円 | 13万円 | 6歳517万円 |
小学校 | 公立6年 | 193万円 | 36万円 | 131万円 | 27万円 | 365万円 | 29万円 | 27万円 | 小卒1131万円 |
中学校 | 公立3年 | 166万円 | 40万円 | 90万円 | 36万円 | 241万円 | 12万円 | 16万円 | 中卒1567万円 |
高校 | 公立3年 | 171万円 | 83万円 | 52万円 | 36万円 | 277万円 | 15万円 | 22万円 | 高卒2053万円 |
大学 | 私立理系4年 | 809万円 | 680万円 | 48万円 | 81万円 | 389万円 | 56万円 | 大卒3307万円 | |
節約前 | 節約内容 | 節約額 | ↓ | ↓ | ↓ | ||||
合計(学校費) | (1497万円) | 国立大学 | -282万円 | ↓ | ↓ | ↓ | |||
塾 | 中2~高3 | 468万円 | 中学なし | -140万円 | ↓ | ↓ | ↓ | ||
追加費 | 大学1人暮し | 232万円 | ↓ | ↓ | ↓ | ||||
生活費 | 0~22歳 | 1810万円 | ← | ← | ← | ← | ← | ← | |
節約前(教育/生活) | (4007万円) | 節約合計 | -422万円 | ||||||
節約後 | 3585万円 |
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_1.pdf 出典:平成28年度子供の学習費調査の公表について(報道発表資料)生涯学習政策局政策課調査統計企画室を加工 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2017/12/26/1399613_03.pdf 出典:国公私立大学の授業料等の推移を加工/2018年8月18日アクセス. http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2017/12/26/1399613_01.pdf 出典:平成28年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について
世帯年収が1000万円になる場合でも、節約に加えて20代で貯金をしていないと、 2人の子育て・学費、老後の貯金は十分にありません。 なお、20代から貯金すれば借入金を少なくすることも可能ですが、 若いうちから高収入だと家を買って子育てしたいと思っていない限り貯金は困難です。 いろんな誘惑のある人生で、手元にお金があって欲を抑えられるのは強靭な精神力の持ち主のみ。
35歳貯金なし・子供2人で賃貸にしたら学費どうなる?
・家賃を抑えて学費工面を優先する
■54歳までの収支(子供5歳~22歳×大卒2人)
2019年2月現在
【賃貸生活】/(出産30歳)35~54歳の収支(仮定・概算) | ||
項目 | 収支/月 | 収支/年 |
手取(年収:夫1000万円(専業主婦の社保扶養) | 616,000円 | 739万円 |
夫婦生活費(家賃・車を除く) | -182,000円 | -218万円 |
車両300万円+維持3万円/月(12.5年1台) | -50,000円 | -60万円 |
家賃100,000円(35~53歳の19年間) | -100,000円 | -120万円 |
家賃70,000円(54~54歳の1年間) | -70,000円 | -84万円 |
子供生活・学費(6475万円/35~53歳の19年間) | -284,000円 | -341万円 |
老後貯金(377万円/54~54歳の1年間) | -314,000円 | -377万円 |
合計:6852万円(子供生活・学費6475万円/老後貯金377万円) | ||
(児童手当・子の扶養控除分を含まず) |
控除や児童手当を含めると、子供1人当たり約3690万円(0~22歳通算)の養育費ですが、
子供が優秀な場合でも、大卒まで1人当たり3700万円くらいは養育費が欲しい。 私立や大学で一人暮らしをする場合の費用はさらに必要でしょう。
賃貸は高齢になると新規の契約が難しいことがデメリットですが、 子供が巣立ってから住み替えが出来れば、老後の貯金額がアップします。 また、急に収入が減っても家賃を節約して調整出来るのも賃貸の魅力です。
家はギリギリの資金で買うものじゃない
■家の費用や所得税・保険料などが月に数千円上がるだけでも大違い
増額:月5,000円×12ヶ月×40年間=240万円
たった数千円でも、生涯にすると数百万円以上の差額になります。 家の所有には余力資金を用意しておかないと緊急時等にお金が不足します。 インフレが起きないとも限りません。
■生活費が月4万円上がると・・・
増額:月4万円×12ヶ月×家40年間=1920万円
家賃・車の維持費(車体代除く)・夫婦の生活費を合わせて20万円以下にするのが理想ですが、 夫婦二人暮らしで無駄遣いをしていなくても25万円程度の生活費は必要です。
結論:高収入でも生活費は節約かも
年収を上げるのが難しい時は支出を抑えよう。
■「一般的な家」の参考 出典:「マイホームを持ったとき1」(国税庁)を参考 https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/pdf/16.pdf(2019年1月10日アクセス確認)