共働き妻は正社員orパート?得なのは?

主婦給料収入正社員パートでどれだけ違うのか? 扶養最大限活用する労働時間をまとめてみました。

【夫婦二人暮らし】共働き妻は正社員orパート?得なのは?

※計算はおおよその試算で実際とは異なります。

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パートのメリットは扶養と時間

配偶者の扶養

非課税・扶養の要件目安

  1. 給料年収93万円以下(住民税「均等割」の非課税)市区町村によって要件が異なる
  2. 給料年収100万円以下(住民税「所得割」の非課税)
  3. 給料年収103万円以下(所得税の非課税)
  4. 給料年収130万円未満(社会保険/健康保険・年金の扶養)その他要件あり/組合等により条件が異なる

出典:「家族と税」(国税庁) https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/02_2.htm 出典:「従業員が家族を扶養にするときの手続き」(日本年金機構) https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/jigyosho-hiho/hihokensha1/20141204-01.html

パートの労働時間と収入

仮定)1日6時間労働/時給900円程度

  1. 年収90.7万円→月手取り7.5万円程度
  2. (月84時間/14日)1日の手取り5,357円位
  3. 年収103.6万円→月手取り8.5万円程度
  4. (月96時間/16日)1日の手取り5,313円位
  5. 年収129.6万円→月手取り10.3万円程度
  6. (月120時間/20日)1日の手取り5,150円位

給料年収130万円未満の壁までは、1日あたりの手取に大差ない。

1仮定) 【年収90.7万円】→月収7.5万円 時給なら900円×6時間×14日(月84時間) 社会保険扶養:月収の全てが手取り(雇用保険未加入の場合)

↓年収アップ12.9万円

2仮定) 【年収103.6万円】→月収8.6万円 時給なら900円×6時間×16日(月96時間) 社会保険扶養:月手取り8.5万円程度 ※所得税・住民税課税/雇用保険料(住民税は自分で納める場合あり)

税金よりも手当の方が大きい

所得税や住民税は給料アップに比例して順当に上がっていくので、さほど気にする必要はないが、 配偶者の会社から支給される「手当」があれば、その方がメリットが大きくなる場合もある!

  1. 仮定)月1万円の手当→年12万円を労働しなくていい
  2. →年収アップしても、会社の手当条件から外れて無くなる方が損する場合もある

↓さらに年収アップ26万円の差

3仮定) 【年収129.6万円】→月収10.8万円 時給なら900円×6時間×20日(月120時間) 社会保険扶養:月手取り10.3万円程度

↓社保扶養との差額/月手取り-1.3万円程度

※仮に扶養要件に満たない場合で、勤め先の社会保険に加入 扶養なし(社保):月手取り9万円程度 1日の手取り4,500円くらい

社会保険料が大きな壁

扶養の要件から外れて、健康保険料や厚生年金を支払う場合は大幅に手取りが減ってしまう。 更に勤め先の社会保険加入の要件からも外れてしまい、国民健康保険・国民年金に加入する場合、 支払いが会社と折半では無く、自分で全額支払うのでもっとキツい。

■社会保険の壁

  1. 所定労働時間が週20時間以上
  2. 月の収入88,000円以上
  3. 雇用期間の見込み1年以上
  4. 学生でない
  5. 正社員が501人以上

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/2810tekiyoukakudai.html 出典:「社会保険の適用拡大」平成28年10月から厚生年金保険・健康保険の加入対象が広がっています!

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正社員のメリットは収入と社会保険加入

年収130万円以上で働く

給料年収149万円では扶養に勝てない

仮定) 【年収149万円】→月収12.4万円 時給なら900円×6時間×23日(月138時間) 扶養なし(社保):月手取り10.2万円程度(1日の手取り4,435円くらい)

→給料年収129.6万円と同じ位の手取りで月18時間も多く働いている。 ※夫の配偶者特別控除を含めると、さらに不利になる。

給料を増やさないと手取のメリットが少ない

給料年収240万円くらいを超える必要がある

仮定) 【年収240万円】→月収20万円 時給なら1,140円×8時間×22日(月176時間) 扶養なし(社保):月手取り15.9万円程度

→給料年収129.6万円より月56時間も多く働いているが、手取りも月5.6万円くらい増える。

■給料を取ると時間が減る

!【夫婦二人暮らし】共働き時間割り/家事しない夫と妻の差

手取りが必要なら正社員で収入アップ一択

もちろん勤め先の社会保険に加入出来ないと意味がありません。 勤める前に、時給・労働時間(所定内賃金・所定労働時間)などを労働契約書で確認しましょう。

将来の年金額は厚生年金の方が多い

■「受給権者平均年金月額の推移」

受給権者平均年金月額の推移
国民年金 厚生年金
(女64歳)
平成24年度 54,783円 94,982円
(49,904円)
平成25年度 54,544円 94,958円
(49,869円)
平成26年度 54,414円 95,180円
(49,944円)
平成27年度 55,157円 96,922円
(50,826円)
平成28年度 55,373円 97,761円
(51,221円)

()内は厚生年金保険の受給権を有しない基礎年金受給者

出典:厚生労働省年金局「平成28年度.厚生年金保険・国民年金事業の概況」平成29年12月 http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12500000-Nenkinkyoku/H28.pdf 9P:表8厚生年金保険(第1号)受給権者平均年金月額の推移 13P:表13厚生年金保険(第1号)老齢年金受給権者状況の推移(女子) 2018年4月21日アクセス.

平成28年度で厚生年金97,761円、国民年金51,221円と仮定して、46,540円の差があります。

結論:お金を取るか、時間を取るか

■「給与」の参考 出典:「東京国税局」(国税庁) https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/index.htm 出典:「協会けんぽ」(全国健康保険協会) https://www.kyoukaikenpo.or.jp/ 出典:「平成30年度の雇用保険料率について」(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000192647.pdf (2019年1月10日アクセス確認)

■「扶養など」の参考 出典:「配偶者特別控除」(国税庁) https://www.nta.go.jp/m/taxanswer/1195.htm 出典:「従業員が家族を扶養にするときの手続き」(日本年金機構) https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/jigyosho-hiho/hihokensha1/20141204-01.html (2019年5月14日アクセス確認)

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